工房を訪ねて(ふくら舎スタッフが直接工房へお伺いして直に話を聞いてきた。)

工房を訪ねて〜照屋窯・照屋佳信さん 2〜


文/中江裕司(映画監督・ふくら舎仕入担当)

やっとの思いでたどり着いた山中にある照屋窯。そこには、夢の世界が広がっていた。

照屋窯の風景。
たくさんの作品が雨ざらしになっていて、いい味を出している。



綠釉のゆし瓶(お酒を入れる沖縄独特のふっくらした瓶)。素敵なカラカラ(沖縄独特の酒器)。一つ一つ違う味のあるぐい呑み。イッチン(白い釉薬を絞り出して書かれた模様)の大皿。大胆な模様がつけられた抱瓶(携帯して使用した酒器)。カワイイ絵付けがされた小皿も、マカイ(椀)もたくさんあった。すべて登り窯を使い薪で焼かれたものばかり。売れるものより、使いやすいものをと丁寧に作られている。沖縄の魂が宿っている。これもこれもと仕入れ品を決めていく私。値段が気になったが、こんなに素晴らしいやちむんを仕入れられるのだ、かまわないと自分に言い聞かせた。これで新しく開く「ふくら舎」に沖縄の魂を吹き込むことが出来る。






気がつくと、2時間経っていた。奥さんに書いていただいた納品書を見て驚いた。安い。予想の半分程度。値段からもたくさんの人に使ってもらいたいという気持ちが伝わる。一つずつ、大切に新聞紙に包み、持ち帰る準備をしていると、佳信さんが仕事を終えて工房から出て来られた。自らコーヒーを煎れていただいた。私は、佳信さんのやちむんが大好きなことを伝えると少し恥ずかしそうな顔をされた。どうしても、新しい店に照屋さんのやちむんを置きたかったと伝えると、もっと恥ずかしそうな顔をされた。突然、「あなた、映画を作っているでしょう。あなたの作った映画『ナビィの恋』は面白かったよ」今度は私が恥ずかしくなった。

(つづく)
◇◇◇
照屋佳信さんの器は、沖縄桜坂劇場内ふくら舎2階や、ふくら舎オンラインショップでお求めになれます。
ふくら舎2階
沖縄県那覇市牧志3-6-10(桜坂劇場内2階)
営業時間:10:00~20:00
お問合せ:TEL 098-860-9555



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